桑島法庫 - db/database feat. 桑島法子 - - 2009年10月18日 ラジオ「集まれ昌鹿野編集部」第185回
■ラジオ「集まれ昌鹿野編集部」第185回(2009/10/18放送分/ネット配信2009/10/21)にて朗読劇サイボーグ009の話題
http://streaming.digirise.jp/anitama/player/masaka...
>パーソナリティ 小野坂昌也・鹿野優以
>収録日 2009/10/12(月)・サイボーグ009の公演翌日
>17'10〜25'30(桑島さん関連は18'30頃)
小野坂「石ノ森先生のとこの社長見に来てくれたんだぞ」
鹿野「おーすげぇー」
小野坂「それで絶賛だっつってた」
鹿野「へー」
小野坂「もー、ホントに嬉しかったです。神谷君がんばってたよー。神谷君の役、大変だから。主役で。いや、しかし、あれだけの個性が9人集まんのはスゴいよね、びっくりした。」
鹿野「ねー」
小野坂「みんな上手いし」
鹿野「あのー、演出というか、ちょっと朗読劇っぽく無い雰囲気だったじゃないですか。それにスゴいびっくりしました」
小野坂「あれ、関係者も、終わってから、『今までにジャンルとして無いものが出来ましたね』っつってたから、「お前それは予想しとけよ。そういう売りでお前チケット売ってたらもっと売れたんだろうがよ、チケット」って思ったんだけどね」
鹿野「びっくりしちゃったんでしょうね、できあがってみたら」
小野坂「そう、「原画と朗読で綴る009の世界」みたいな感じで売ってたから、まぁどういうものなのって全然輪郭がはっきりしないじゃないですか」
鹿野「割と堅いのかな、ってちょっと思われるかも」
小野坂「でも、誰もが…内容知らない人が見ても結構楽しめたって言ってたから、見るところスゴい多かったな」
鹿野「フランソワーズが可愛かった」

(中略 観客の女の子に「ヤングやるなー」と言われていた話)

鹿野「小野坂さん拍手いっぱいもらってましたね、登場して花に、フッて香りをかいで、ふふふってやったじゃないですか」
小野坂「出のところもまったく決めてなかったの」
鹿野「へー。お昼はどうやって出てきたんですか」
小野坂「お昼も、本来は映像のところで、無音のところって無いはずだったんだけど、結局間に合わなくって、無音のところができてたのね。音だけが入ってるっていうところ、セリフがなくて。そこで昼は何もアピールしなかったわけ。だって朗読劇なのに、お客さんにアピールするのっておかしいでしょ。ストーリー上出てきてるのに。イベントじゃないからね。それで、『キャー』って言われるのもおかしいから、『席につくんだけど、キャラクターを守って、しかもお客さんに目線を出す“何か”を考えて下さい』って言われたの」
鹿野「難しい…」
小野坂「それで、置鮎くんとかもびっくりしちゃって『どうしよう…』。でも、花を一輪ずつ持って出てくんだけど、その花は結局自分の人間としての心っていうことなのね。だから、その心を持って出てきたってことなの。009達、00ナンバーってみな機械の体にされちゃってるから人じゃないみたいに思われてるけど、心は人間なんだよって言うのを持ってるっていうことなのね。だから、それを一輪、テーブルに挿すっていうところが非常に重要なわけ」
鹿野「はい」
小野坂「「だから、『その花を交えてのー、オレの心ここにあり、っていうところ交えてのことを何かやってくれ』、って言われたわけ。『でも、それはわかんないです』って言われたの」
鹿野「あはは(笑)。そこからはちょっとぶん投げ気味で」
小野坂「それで、みんな困っちゃったわけよ。だって、席に着いちゃってる人もいるわけよ」
鹿野「あ、そうですよね」
小野坂「009(ナイン)とかは着いているわけ。だから、そこで、テーブルから立ってアピールももうおかしいわけですよ。どうするって話になったの。で、置鮎くんは自分の胸に挿した花をとって、テーブルに置くときに、お客さんにちょっとこうアピールして置こうか、みたいなことを決めてたわけ。」
>(略)置鮎さんの登場時エピソード、小野坂さんの流し目エピソード
>衣装の話
(中略)
小野坂「そうね、モノトーンで統一して、赤のモチーフを何か入れるっていうのが、一応今回のコンセプトね」
(中略)
小野坂「あれは実はみんなスーツとかって、衣装さんが統一しなきゃいけないから選んでくれたんだけど置鮎くん自前」
鹿野「えっ」
(中略)置鮎さんの上に降ってきたラメの話
小野坂「良いイベントっていうか、良い芝居になったよなーほんとに」
鹿野「贅沢でしたね、ほんとに。勉強になりました」
小野坂「すごい、あれは見に来た人、得したろうなー、って思って。スタッフがすごい喜んでいた」
(略)

>52'04〜56'11、編集後記・“朗読”に関して(桑島さんの話題は無し)
略(アニメ、芝居、朗読の違い)
小野坂「(略) 朗読って、いかに役者の手法によって、お客さんに想像させられるかどうかの世界なんですよ。これがですね。難しいっちゃ難しいんですよね。一回もお客さんがこっちのペースに引き込まれずに、冷静に「この人、良い声だな」って思って帰っちゃったら負けなんですよね。そうならずに、僕たちの声がどうであれ、物語が、うわっそういうことなんだって、っていうことを頭の中で想像できる、絵が浮かんでくるってのが一番正しい朗読会なんですけど。まー、難しい。一番その出し物の中で、イベントの中で、難しいのが朗読だと思うんですよね。だってお客さんの目に映っているのは、僕たちがマイクの前で呼んでいるっていう姿ですからね、ただの。アニメのキャラも出てくるんでも無し。だから、お客さんでとっつきにくい方なんて、『ステキだな、この人の声』『ステキだけど、だから?』ってかんじで終わっちゃうと思うんだけど、そこをこうテクニックによってですね。いかにもお客さんがこう主人公になったか、みたいなね。その世界にタイムトリップしちゃったような気分になれたか、ってのが朗読会の腕の見所なんですけど」
「ボクは生涯(商売?)的にね、一番好きなのがそういうことだったので。元々自分のライブ始めたのもそのために始めましたから。自分の一番気に入っている小説を、オレの選んだキャスティングで、みんなで読んで『良かったねー』って自己満足するために、始めたライブなんで。まぁボクにとっては、朗読は特別な思いがあるものなんだよね。」
「そして結果的にー、龍田さんとか、藤田淑子さんとか、田中秀幸さんとか、大塚周夫さんという超ーうちの巨匠たちが、出てる舞台に一緒に出れて、先輩方みんなに、若い子たちが誉めて貰えるというのが、非常にボクは嬉しかったですね。特に009役の神谷くんが今回ほんとに大変だったと思うので、ねぎらってあげたいな、って思いました。今度会ったら。神谷くん、スゴい大変そうだった…。神谷くん、一番頑張ってたよ、お疲れ様。以上、編集後記でした」

>56'42〜58'00、スタッフ・裏方に関して
鹿野「なんか、小野坂さんの優しい先輩な一面を見たようなー」
小野坂「神谷くんはほんとに辛かったと思う、今回。でも、ホントに今回はスタッフが、本番までどうなるかもうまったくわからなかったのに、本番でよく、あれだけ絵と音を合わしたな、と思って」
鹿野「ね、凄かったです」
小野坂「いやー、もう、びっくりです。たぶん、ほんとに奇跡が重なった舞台だと思うのね。二度と見れないと思うし、『地方公演やりたいねー』みたいなことをマネージャ陣が言ってたけど、二度と出来ないと思います」
鹿野「(笑)」
小野坂「絶対に出来ないです、あれは」
鹿野「あの奇跡は」
小野坂「もう、絶対起きないですから、あの奇跡。一週間から二週間、ほとんど寝ずに働いている人ばっかりだったからね」
鹿野「一週間寝てない人がいるって言ってましたね」
小野坂「そうだよ。実際問題、スタッフ前日から入って、徹夜で作業して、20分寝て、本番ですから」
鹿野「うわー」
小野坂「ほんとに笑顔、誰もなかったから。本番ときも、本番まで。ゲネのときも全然誰も笑わないの。本番終わってから、やっと、ビール一杯飲んで、みんな笑顔になったの」
鹿野「良いイベントだったんですね」
小野坂「はい。あのー、ほんとにもう見なかった人は…もうバカですね、ほんとに」
鹿野「罵倒をするな」

>58'04〜58'25、フランソワーズに関して
鹿野「わたし的には小野坂さんの拍手貰っていたシーンもそうですけど、あのフランソワーズの桑島さんがほんとにステキで」
小野坂「ね。泣いちゃうよね、あれね」
鹿野「ほんとに。女目線で見るのでね。女の子はたぶん彼女のあの語りを聞いてちょっと感情移入しちゃうんじゃないかなって思います」
小野坂「泣いちゃうよね、あれね」
鹿野「って思います」